我々の目指す世界
何故、絶滅に瀕している生物を守る必要があるのか? すこし難しく言うと「生物多様性の保護」ということなのですが、この問いに多くの人が納得する回答をするのは結構難しい問題です。感覚的には、ある種の生物がこの世から消えてなくなることは良くないこととは思うのですが、実感がわかない場合がほとんどなので、大多数の人にとっては関心が薄いのではないでしょうか? 特に、自然から離れた人工的な世界に暮らしている人が大多数の現状では、実感しろというのが無理なことなのかもしれません。
一般的に、この問題については以下のような答えがなされているようです。
・食料や木材、有用物質(医薬品等)の供給(経済的価値)。
・水、空気等の供給による気候調整や、海、水質の浄化機能(生態系価値)。
・さらに最近注目されているのは、芸術、文学、祭り等、人類の歴史・文化に影響あたえてきた価値(文化的価値)
また、進化の過程では生物多様性が存在することにより種を絶滅から救うある種の「保険」の役割もしているという指摘もあります。
つまり、一言でいうと、この世から生物多様性が無くなると、我々人間も住むことができない世界になるということです。ゴイシツバメシジミという種類が一種類いなくなっても生態系全体への影響は微々たるものかもしれません。唯、ゴイシツバメシジミを守るというのは、ゴイシツバメシジミが生息する環境全体を守るということです。つまり、その環境で生きている他の生物もすべて守るということに他なりません。
「持続可能な世界」という言葉を最近よく聞くようになりました。裏返せば、それだけ「持続可能な世界」が危機的状況にあるのだと思います。
人と他の生物がともに暮らしていける世界を作っていくこと。
それがゴイシツバメシジミの保護団体を設立した理由でもあり、我々の目指す世界です。
蝶が飛び続ける世界を守るためにできることから行動してみませんか?
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